CNTT2023

会長挨拶

黒田 敏

第32回脳神経外科手術と機器学会(CNTT2023)
会長 黒田 敏
富山大学医学部 脳神経外科 教授

このたび、2023年4月21日(金)〜22日(土)、第32回脳神経外科手術と機器学会(CNTT)を富山にて開催させていただきます。大変光栄に存じておりますとともに、会員の皆様にとって実りある会となるよう、教室員一同、準備を進めております。

脳神経外科の実践としてのopen surgery, endovascular treatmentはその技術のみならず、解剖学的・生理学的知識、機器の発展なくして進歩することはできません。近年では、これらに加えてデジタル技術による支援も不可欠な要素となっています。今回のCNTTでは、以下のメインテーマのもと、これらを有機的に統合した形で、現在までの到達点、近未来の水平線を会員の皆様とともに展望したいと考えています。

『道を究める〜Never Ending Story』

古来、日本には剣道、柔道、弓道、華道、茶道など、スポーツに限らず、たくさんの「道」がつくものがあります。われわれ日本人には、伝統を受け継ぎながら技能や知識を向上させるとともに、人格の向上を目指すことを一体のものとして捉え、評価する精神的風土が根づいているためだと思います。学生時代に柔道、剣道に没頭した小生は、脳神経外科の領域においても、この信条が通じるものと確信しています。学術集会では、技能、テクノロジーに加えて精神を整えることの重要性も喚起したく、「道」という言葉を使わせていただきます。また、われわれは老若男女を問わず、メスを置いて引退するまでは進歩し続け、常に終わりなき鍛錬の「道」を歩むべきであるという小生の信条も加えて、「Never Ending Story」なるフレーズを付させていただきました。

本学会は脳神経外科医のみならず、医療機器などの開発や普及に尽力する事業体や団体とも積極的に交流できるユニークな学会です。現時点では2023年4月のCOVID-19感染状況を予測することはできませんが、一方で、この2年余りの間にわれわれも新たな学会運営のノウハウを積み上げてきました。本学会の特色である異業種間の交流を本来の姿で実現させることで、新たな医療機器やテクノロジーの開発につながることを期待しています。

See you in Toyama! Talk with passion in Toyama!

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